子どもに英語を学ばせたいと思っても、「最初は何から教えればいいのだろう?」と悩む保護者は少なくありません。特に英語学習の初期段階では、文法よりもまず「日常で使えるフレーズ」を覚えることが効果的です。短い言葉でも自分の気持ちや行動を英語で伝えられる経験は、子どもに自信を与え、英語を楽しいものとして捉えるきっかけになります。
本記事では、小学生や幼児でもすぐに使えるシンプルな英語フレーズを厳選して紹介します。さらに、家庭での実践方法や覚えやすい工夫についても解説するので、英語を自然に生活に取り入れたい方に役立つ内容になっています。
なぜ「フレーズ」から覚えるのが効果的なのか
子どもが英語を学び始めるとき、最初から文法をしっかり教えようとすると「難しい」「覚えられない」と感じてしまい、苦手意識につながることがあります。その一方で、短くて使いやすいフレーズを先に覚えると、日常の中ですぐに実践でき、「伝わった!」という成功体験が積み重なりやすくなります。これは英語を「勉強」ではなく「コミュニケーションの道具」として自然に捉えるきっかけになります。
ここでは、なぜフレーズ学習が効果的なのかを3つのポイントに分けて解説します。
文法よりも「伝わる経験」が自信につながる
子どもにとって大切なのは「正しい文法」よりも「相手に伝わる経験」です。たとえば「I’m hungry.(おなかすいた)」と伝えて理解してもらえたとき、その成功体験が「英語を使うのって楽しい!」という気持ちにつながります。最初から完璧を目指すのではなく、シンプルなフレーズで伝わる体験を重ねることが、英語への自信と積極性を育てます。
実際に口に出すことで自然に英語耳が育つ
英語は「聞く」だけではなく「声に出す」ことでより定着します。フレーズは短くリズムも覚えやすいため、繰り返し口に出すことで発音やイントネーションが自然に身につきます。また、耳と口を同時に使うことで「英語の音に慣れる=英語耳を育てる」効果があり、後のリスニングやスピーキングの基盤になります。
短くて使いやすいので定着が早い
フレーズは一文が短いため、子どもでも覚えやすく、すぐに生活の中で使えます。たとえば「Good morning!」や「Thank you!」といった簡単なフレーズは毎日の習慣に取り入れやすく、繰り返すことで自然に定着します。暗記のような負担を感じずに「使って覚える」スタイルが実現できるのも、フレーズ学習の大きなメリットです。
最初に覚えさせたい英語フレーズ【日常会話編】
子どもが英語を楽しく学ぶためには、まず毎日の生活で自然に使える「日常会話フレーズ」から始めるのがおすすめです。短くてわかりやすく、相手に伝わったときに達成感が得られるので、自信とやる気につながります。ここでは、あいさつ・お願いやお礼・気持ちを表すフレーズを紹介します。
あいさつフレーズ(Hello / Good morning / See you など)
あいさつは子どもが一番取り入れやすい英語です。毎日の「おはよう」や「またね」を英語に置き換えるだけで自然に習慣化できます。たとえば朝は「Good morning!」、別れるときは「See you!」など、場面に合わせて繰り返すことで、英語を「特別なもの」ではなく「日常のことば」として身につけられます。
おすすめフレーズ例
- Hello!(こんにちは)
- Good morning!(おはよう)
- See you!(またね)
- Good night!(おやすみ)
お願い・ありがとうフレーズ(Please / Thank you / You’re welcome など)
「お願い」と「ありがとう」は子どもが最初に覚える礼儀のフレーズとして最適です。日本語と同じように使えるため取り入れやすく、英語でのコミュニケーションにも直結します。親子でやりとりの中に組み込むと、自然と口から出てくるようになります。
おすすめフレーズ例
- Please.(お願いします)
- Thank you!(ありがとう)
- You’re welcome.(どういたしまして)
- Excuse me.(すみません)
気持ちを伝えるフレーズ(I like it / I’m happy / I don’t know など)
気持ちを表すフレーズは、自分の感情を相手に伝える力を育てます。「好き」「楽しい」「わからない」といった気持ちを英語で表現できるようになると、子どもは英語を「自分ごと」として捉えやすくなります。小さな成功体験が、次の学びへの意欲にもつながります。
おすすめフレーズ例
- I like it!(これ好き!)
- I’m happy.(うれしい)
- I’m tired.(つかれた)
- I don’t know.(わからない)
最初に覚えさせたい英語フレーズ【家庭で使える編】
子どもが英語を身近に感じるためには、家庭での日常生活に自然に取り入れることが大切です。食事やお手伝い、遊びや学習の場面でシンプルなフレーズを繰り返し使うと、覚えるだけでなく「英語=生活の一部」として定着しやすくなります。ここでは、家庭で使いやすい英語フレーズを場面ごとに紹介します。
食事のときに使うフレーズ(I’m hungry / Let’s eat / It’s yummy! など)
食事の時間は毎日繰り返されるため、英語フレーズを習慣化するのにぴったりです。「おなかすいた」「いただきます」「おいしい!」といった言葉を英語に置き換えるだけで、自然と使う機会が増えていきます。
おすすめフレーズ例
- I’m hungry.(おなかすいた)
- Let’s eat!(いただきます/食べよう)
- It’s yummy!(おいしい!)
- I’m full.(おなかいっぱい)
お手伝い・生活習慣フレーズ(Let’s clean up / Time to go / Good night など)
片づけや出かける準備、就寝前などの生活習慣も、英語を取り入れやすいタイミングです。親が声かけを英語で行うことで、子どもも自然にフレーズを覚え、生活リズムの中で繰り返し使えるようになります。
おすすめフレーズ例
- Let’s clean up.(片づけよう)
- Time to go.(出発の時間だよ)
- Wash your hands.(手を洗って)
- Good night.(おやすみ)
遊びや学習のときに使うフレーズ(Let’s play / Try again / Good job! など)
遊びや学習の場面では、ポジティブな言葉かけを英語にすると効果的です。遊びの中で自然に発話できたり、褒め言葉を英語で伝えることでモチベーションが高まります。「できた!」「もう一度!」といった短いフレーズを繰り返すことで、楽しみながら英語を身につけられます。
おすすめフレーズ例
- Let’s play!(遊ぼう!)
- Try again!(もう一度やってみよう)
- Good job!(よくできたね!)
- Be careful!(気をつけて!)
フレーズを定着させる工夫
英語フレーズは「覚えること」よりも「使い続けること」で自然に身につきます。机に向かって暗記するよりも、日常生活に取り入れて繰り返し使う方が子どもにとっては効果的です。ここでは、家庭でできるシンプルな工夫を紹介します。
親子で毎日1フレーズを使う
一度にたくさん覚えさせようとすると子どもにとって負担になりがちです。まずは「今日のフレーズ」を1つ決めて、親子で繰り返し使ってみましょう。たとえば「Thank you!」や「Let’s go!」のように使いやすいものから始めると、自然に定着していきます。毎日のルーティンに組み込むことで、少しずつフレーズのストックが増えていきます。
カードや歌で遊びながら覚える
子どもは遊びを通して学ぶのが得意です。英語フレーズを書いたカードを使ったゲームや、歌の歌詞に含まれる簡単なフレーズを一緒に口ずさむことで、楽しみながら反復練習ができます。特にリズムやメロディと一緒に覚えると、記憶に残りやすくなる効果があります。
英語絵本や動画で「聞く→真似する」を習慣にする
英語フレーズは耳から自然に入れるのも効果的です。英語絵本を読み聞かせたり、短いアニメ動画を一緒に見て「聞いたフレーズを真似する」流れを作ると、発音やイントネーションも身につきやすくなります。動画や絵本は子どもが繰り返し楽しめるので、家庭学習の習慣づけに最適です。
家庭で英語フレーズを使うときの注意点
子どもに英語フレーズを覚えさせるときは、ただ繰り返すだけでなく、学習環境や声かけの仕方が大切です。無理なく、楽しく続けられる工夫をすることで、子どもは英語を「勉強」ではなく「生活の一部」として受け止められるようになります。ここでは家庭で注意しておきたいポイントを3つ紹介します。
| 注意点 | ポイント | 実践のヒント |
|---|---|---|
| 「間違いを直す」より「使えたことを褒める」 | 成功体験が自信につながる | 発音や文法が間違っても「Good job!」と褒める/親が自然に正しい言い回しを見せる |
| 親が一緒に使って自然な環境を作る | 親も英語を口にすることで習慣化しやすい | 「Let’s eat!」「See you!」など簡単なフレーズを親も一緒に使う |
| 無理に英語だけで会話しようとしない | 日本語+英語で無理なく取り入れる | 「片づけようね」→「Let’s clean up!」のように日本語に1フレーズ混ぜる |
「間違いを直す」より「使えたことを褒める」
子どもが英語フレーズを口にしたとき、多少の発音や文法の誤りがあっても、まずは「使えたこと」を褒めることが大切です。「言ってみたら通じた」という体験が自信につながり、繰り返し使いたい気持ちを引き出します。間違いの指摘は最低限にして、自然に正しい言い回しを親が使って見せる方が効果的です。
親が一緒に使って自然な環境を作る
子どもだけに「英語を話して」と言っても、なかなか続きません。親も一緒に「Let’s eat!」「Good job!」など簡単なフレーズを使うことで、家庭内に自然な英語環境が生まれます。子どもにとって親は最大のロールモデルなので、一緒に楽しみながら取り入れることが習慣化への近道です。
無理に英語だけで会話しようとしない
英語学習を頑張らせたいあまり、すべてを英語で話そうとすると子どもに負担がかかってしまいます。最初は日本語の中に1フレーズ英語を混ぜるだけで十分です。例えば「片づけようね」の代わりに「Let’s clean up!」と言うように、日常会話に少しずつ取り入れる方が継続しやすく、英語嫌いを防ぐことにつながります。
まとめ
子どもに英語を得意にしてもらうためには、最初から文法や長文に取り組むのではなく、短くて日常で使えるフレーズを覚えることが効果的です。あいさつや「ありがとう」「もう一度やってみよう」といったシンプルな言葉は、すぐに生活の中で使えるため、英語を「伝わる体験」として実感しやすく、自信やモチベーションにつながります。
また、家庭で取り入れる際には「間違いを指摘するより褒める」「親も一緒に使う」「日本語に少しずつ混ぜる」といった工夫がポイントです。無理なく楽しく続けることで、英語は自然と生活の一部になり、子どもの将来につながる「英語が得意」という感覚を育むことができます。

