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心理学・カウンセリング

子どもの心理資格おすすめ比較|国家資格と通信講座で取れる民間資格の違い・費用・活かせる仕事

目次
  1. 結論:資格選びは「仕事にするか、活かすか」で真っ二つに分かれる
  2. 子どもの心理資格 比較一覧表
  3. 国家資格と民間資格の決定的な違い
    1. 子どもの心理に関する国家資格は「公認心理師」だけ
    2. 臨床心理士は民間資格だが、実務上は国家資格に準じる扱い
    3. 通信講座の民間資格は「採用要件」にはならない
  4. 通信講座で取れる資格を詳しく比較する
    1. 受験資格が不要なタイプ(子供心理カウンセラー/チャイルド心理カウンセラー)
    2. 講座受講が必須のタイプ(チャイルドカウンセラー/家族療法カウンセラー)
    3. 子育てに直結するタイプ(子育て心理アドバイザー)
    4. 保育に特化したタイプ(チャイルドマインダー)
  5. 目的別|あなたが選ぶべき資格はどれか
    1. 目的A:子どもの心理職として就職・転職したい
    2. 目的B:いまの仕事(保育士・教員・看護師など)に心理の視点を足したい
    3. 目的C:自分の子育てに活かしたい
    4. 目的D:将来的に独立・開業したい
  6. 資格選びで失敗しないための3つのチェックポイント
    1. 1. 求人票を先に見る
    2. 2. 「講座受講が必須か」を確認する
    3. 3. 更新制度と維持コストを確認する
  7. よくある質問
    1. 「子ども心理カウンセラー」は国家資格ですか?
    2. 通信講座の資格でも就職に有利になりますか?
    3. 働きながら公認心理師を目指せますか?
    4. 複数の資格を取る意味はありますか?
    5. 資格を取ったあと、収入はどのくらいになりますか?
  8. まとめ

「子どもの心理を学べる資格を取りたい」と検索すると、公認心理師のような国家資格から、数万円の通信講座で取れる民間資格まで、まったく性質の違うものが並んで出てきます。費用も1万円から数百万円まで幅があり、どれを選べばいいのか判断できない——これが多くの人がつまずくポイントです。

この記事では、子どもの心理に関する主な資格9種類を、国家/民間・費用・取得期間・受験資格・活かせる仕事の5つの軸で横並びに比較します。そのうえで、「専門職として就職したい」「子育てに活かしたい」「今の仕事に足したい」という3つの目的別に、選ぶべき資格を明確にします。

結論:資格選びは「仕事にするか、活かすか」で真っ二つに分かれる

先に結論をまとめます。

  • 子どもの心理職として就職・転職したいなら、選択肢は事実上「公認心理師」か「臨床心理士」の2つだけ。どちらも大学院進学が必要
  • 通信講座で取れる民間資格は、単独では専門職の採用要件を満たさない。求人票の要件欄に載ることはほぼない
  • ただし民間資格には別の価値がある。すでに保育士・教員・看護師として働いている人が、いまの仕事に心理の視点を足すという使い方では有効
  • 費用と期間の差は極端。民間資格は1万〜7万円・2〜6か月、国家資格・臨床心理士は数百万円・数年

この違いを理解せずに「安くて早く取れるから」と民間資格を選び、あとで「これでは心理職に応募できない」と気づくケースが少なくありません。最初に決めるべきは、資格そのものではなく目的です。

子どもの心理資格 比較一覧表

まず全体像を一覧で示します。金額は各認定団体・講座提供元が公表している標準的な費用です(キャンペーン価格が適用される場合があります)。

資格名種別認定団体受験資格費用の目安取得期間
公認心理師国家資格試験実施:日本心理研修センター大学+大学院で指定科目を履修(または大学+実務)受験手数料28,700円+登録手数料7,200円(別途 大学・大学院の学費)数年(大学・大学院進学が前提)
臨床心理士民間(指定大学院ルート)日本臨床心理士資格認定協会指定大学院の修了など審査料等(別途 大学院の学費)数年(大学院進学が前提)
臨床発達心理士民間臨床発達心理士認定運営機構大学院修了、または実務経験3年以上など認定申請ガイド2,750円+認定審査料33,000円数年
チャイルドカウンセラー民間日本能力開発推進協会(JADP)認定講座の全カリキュラム修了講座63,800円(Web申込価格25,800円)+試験5,600円約4か月
家族療法カウンセラー民間日本能力開発推進協会(JADP)認定講座の全カリキュラム修了講座63,800円(Web申込価格25,800円)+試験5,600円約4か月
子供心理カウンセラー民間日本インストラクター技術協会(JIA)特になし試験10,000円最短2か月(講座受講で約6か月)
チャイルド心理カウンセラー民間日本メディカル心理セラピー協会特になし試験10,000円最短2か月(講座受講で約6か月)
子育て心理アドバイザー民間一般社団法人 子どもの育ちと学び特になし34,000円(受験料含む)約3か月
チャイルドマインダー民間NCMA,Japan など認定講座の修了講座20万円前後3〜6か月

一覧で見ると、費用と期間で明確に2つのグループに分かれていることが分かります。上3つ(公認心理師・臨床心理士・臨床発達心理士)は大学院レベルの専門教育を前提とし、下6つは通信講座で数か月です。この線引きが、そのまま「専門職になれるか/なれないか」の境界になっています。

国家資格と民間資格の決定的な違い

比較表を見るときに最も重要なのが「種別」の列です。ここを見誤ると、資格取得の判断そのものを間違えます。

子どもの心理に関する国家資格は「公認心理師」だけ

心理系で唯一の国家資格が公認心理師です。「児童心理士」「子ども心理カウンセラー」「小児心理士」といった呼び方をよく見かけますが、これらは国家資格の正式名称ではなく、現場での通称・職名です。求人票では「心理職」「心理相談員」「スクールカウンセラー」など、施設ごとに異なる名称で募集されます。

公認心理師は、大学で指定科目を履修したうえで大学院に進むか、大学卒業後に指定の施設で実務経験を積むルートを経て受験資格を得ます。受験手数料は28,700円、合格後の登録手数料が7,200円ですが、そこに至るまでの大学・大学院の学費が実質的なコストの大半です。

臨床心理士は民間資格だが、実務上は国家資格に準じる扱い

臨床心理士は、日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格です。しかし制度としての歴史が長く、スクールカウンセラーや医療機関の求人で引き続き応募要件とされている場面が多くあります。「民間資格だから価値が低い」という一般論はここには当てはまりません。

取得には協会が指定する大学院の修了が必要で、公認心理師と同様に数年単位の投資になります。近年は両方を取得している人が最も求人の選択肢が広い状況で、指定大学院のなかには両方の受験資格を同時に満たせるカリキュラムを持つところもあります。

通信講座の民間資格は「採用要件」にはならない

ここが最も誤解されやすい点です。チャイルドカウンセラー、子供心理カウンセラー、チャイルド心理カウンセラー、子育て心理アドバイザーといった資格は、数万円・数か月で取得できます。学びの内容そのものには価値がありますが、これらを持っていることで心理専門職として採用される、ということは基本的にありません

実際に児童相談所・医療機関・スクールカウンセラーの募集要項を見れば、要件欄に並ぶのはほぼ例外なく公認心理師か臨床心理士です。「心理職に転職するための資格」として民間資格を選ぶのは、目的と手段がずれています。

通信講座で取れる資格を詳しく比較する

とはいえ、通信講座の資格に意味がないわけではありません。目的が合っていれば十分に投資に見合います。ここでは主要なものを個別に見ていきます。

受験資格が不要なタイプ(子供心理カウンセラー/チャイルド心理カウンセラー)

日本インストラクター技術協会の「子供心理カウンセラー」と、日本メディカル心理セラピー協会の「チャイルド心理カウンセラー」は、いずれも受験資格が特に定められておらず、試験費用10,000円で在宅受験ができます。講座を受けずに独学で受験することも可能です。

認定講座を受講した場合の標準期間は約6か月、最短で2か月とされています。この2つは内容も近く、通信講座では2資格を同時に目指せるセット講座として提供されていることが多いのが特徴です。とにかく費用を抑えて学びたい人向けの選択肢です。

講座受講が必須のタイプ(チャイルドカウンセラー/家族療法カウンセラー)

日本能力開発推進協会(JADP)が認定するこの2資格は、認定講座の全カリキュラムを修了しないと受験できません。そのぶんカリキュラムが体系立っており、独学では学びにくいカウンセリング技法まで含まれます。

費用は講座63,800円(Web申込価格25,800円)+試験5,600円、期間は約4か月が目安です。チャイルドカウンセラーは子ども本人への関わり、家族療法カウンセラーは家族全体を単位として捉える視点を扱うため、両方を学ぶと支援の幅が広がります。実際、この2つはセット講座として提供されるのが一般的です。

子育てに直結するタイプ(子育て心理アドバイザー)

一般社団法人子どもの育ちと学びが認定する資格で、費用は34,000円(受験料込み)、期間は約3か月です。名前のとおり、専門職を目指すというより、子育ての現場で使える知識に焦点が当たっています。

自分の子育てに活かしたい保護者、あるいは保護者向けの講座やサークルを開きたい人に向いた内容です。

保育に特化したタイプ(チャイルドマインダー)

チャイルドマインダーは心理資格というより少人数保育の専門資格です。イギリス発祥の家庭的保育の担い手を養成する資格で、費用は講座20万円前後、期間は3〜6か月が目安になります。

子どもの発達心理も学びますが、主眼は保育実務です。自宅開業やベビーシッターとして独立することを視野に入れている人向けの資格で、心理相談を仕事にしたい人の選択肢とは方向性が異なります。詳しくはチャイルドマインダーとは?保育士との違いと資格取得の流れで解説しています。

目的別|あなたが選ぶべき資格はどれか

ここまでの整理を、目的別に落とし込みます。

目的A:子どもの心理職として就職・転職したい

選ぶべきは公認心理師、または臨床心理士。他に選択肢はありません。

児童相談所の心理職、スクールカウンセラー、医療機関の心理士、発達支援センターの専門職。これらの求人要件を満たせるのはこの2つだけです。大学院進学が必要で、時間も学費もかかりますが、ここを迂回するルートは実質的に存在しません

社会人からの挑戦であれば、夜間開講や社会人枠を持つ大学院を探すことになります。まずは受験資格の要件を正確に確認するところから始めてください。具体的なルートは児童心理士になるには?子どもの心理資格の種類・難易度・ルートを解説で詳しく整理しています。

目的B:いまの仕事(保育士・教員・看護師など)に心理の視点を足したい

チャイルドカウンセラー+家族療法カウンセラー、または臨床発達心理士がおすすめです。

すでに現場で子どもと関わっている人にとって、心理の知識は日々の実践に直接効きます。「気になる子」への関わり方、保護者面談での聴き方、行動の背景を発達の視点から読み解く力。これらは資格の名前ではなく、学んだ内容そのものが職場で価値を生みます。

特に臨床発達心理士は、大学院修了だけでなく実務経験3年以上のルートでも受験資格が得られる点が特徴です。すでに現場経験がある人にとっては、大学院に行かずに専門性を証明できる数少ない選択肢になります。認定申請ガイド2,750円、認定審査料33,000円で、書類審査・筆記試験・口述審査という本格的な審査があります。

目的C:自分の子育てに活かしたい

子育て心理アドバイザー、または子供心理カウンセラー/チャイルド心理カウンセラーで十分です。

目的が「わが子との関わり方を改善したい」であれば、高額な講座も大学院も必要ありません。1万〜3万円台、2〜3か月で学べる範囲に、発達段階の理解、話の聴き方、叱り方の基本といった実用的な内容は十分に含まれています。

この目的の場合、資格そのものより「体系立てて学ぶ機会を作ること」に価値があります。試験があることで最後まで学び切れる、という効果を買っていると考えるのが実態に近いでしょう。

目的D:将来的に独立・開業したい

公認心理師・臨床心理士を土台にしたうえで、事業運営のスキルを別途身につける必要があります。

カウンセリングルームを開業する場合、資格は信頼の担保になりますが、集客・価格設定・継続的な運営は資格とはまったく別のスキルです。民間資格だけで「カウンセラー」を名乗って開業することも法律上は可能ですが、公的機関や医療機関からの紹介ルートに乗ることは難しくなります。

資格選びで失敗しないための3つのチェックポイント

1. 求人票を先に見る

資格を選ぶ前に、自分が就きたい仕事の求人票を10件見てください。応募要件の欄に何が書かれているか。それがそのまま、取るべき資格の答えです。「この資格があれば就職に有利」という講座の宣伝文句ではなく、実際の募集要項を判断材料にしてください。

2. 「講座受講が必須か」を確認する

受験資格が不要な資格(子供心理カウンセラー、チャイルド心理カウンセラーなど)は独学で受験できますが、JADPの認定資格のように指定講座の修了が受験の前提になっているものもあります。費用を抑えたいなら、この違いは必ず確認してください。

3. 更新制度と維持コストを確認する

臨床心理士や臨床発達心理士のような専門性の高い資格には、数年ごとの更新制度があり、研修参加などの実績が求められます。取得時の費用だけでなく、維持にかかるコストと時間も含めて判断してください。

よくある質問

「子ども心理カウンセラー」は国家資格ですか?

いいえ、国家資格ではありません。心理系で唯一の国家資格は公認心理師です。「子ども心理カウンセラー」「児童心理士」「小児心理士」といった名称は、民間資格の名称か、現場での通称です。求人に応募する際は、資格名ではなく募集要項の応募要件を確認してください。

通信講座の資格でも就職に有利になりますか?

心理専門職への就職では、有利にはなりません。ただし、保育士・幼稚園教諭・学童指導員・ベビーシッターなど、子どもに関わる職種への就職・転職では、意欲や学びの証明として一定の評価を受けることがあります。「心理職になるため」ではなく「子どもに関わる仕事の質を上げるため」という位置づけなら、投資に見合う可能性は十分にあります。

働きながら公認心理師を目指せますか?

可能ですが、大学院での学修が前提になるため、時間の確保が最大の課題です。夜間開講や社会人向けのカリキュラムを持つ大学院を探すことになります。まずは自分がどの受験ルートに該当するのか(大学の指定科目を履修済みか、実務経験ルートが使えるか)を確認するのが第一歩です。

複数の資格を取る意味はありますか?

専門職を目指すなら、公認心理師と臨床心理士の両方を取ることには明確な意味があります。求人によって要件とされる資格が異なるためです。一方、民間資格を何種類も集めることに就職上の意味はほとんどありません。民間資格は数ではなく、学んだ内容を実際の関わりに落とし込めるかどうかが価値を決めます。

資格を取ったあと、収入はどのくらいになりますか?

公認心理師・臨床心理士の平均年収は、公的統計をもとにした推計で400万〜430万円程度です。ただし常勤か非常勤かで大きく変わります。詳しくは心理カウンセラーの年収ランキングで職場別・雇用形態別に整理しています。

まとめ

子どもの心理資格は数多くありますが、判断軸はシンプルです。「心理職として就職したい」なら公認心理師か臨床心理士の一択で、大学院進学が前提。「いまの仕事や子育てに活かしたい」なら通信講座の民間資格で十分。この2つの道は、費用も期間も到達点もまったく別物です。

通信講座の資格は、1万〜7万円・2〜6か月で取得できます。学ぶ内容そのものには価値がありますが、専門職の採用要件にはならないという一点だけは、購入前に必ず理解しておいてください。逆に言えば、すでに保育や教育の現場にいる人にとっては、費用対効果の高い学びの機会になります。

迷ったときは、就きたい仕事の求人票を10件見ることをおすすめします。応募要件の欄に書かれている資格が、あなたが取るべき資格です。講座の宣伝ではなく、実際の募集要項から逆算してください。

※本記事の費用・受験資格は各認定団体および講座提供元が公表している情報をもとにしています。キャンペーン価格の適用や制度改定により変更される場合があるため、申込前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

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